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【新社会人向け】初めての株式投資/従業員持株制度のメリットとデメリットについて

この春、新しく会社に入社された皆様に置かれましては、在宅勤務の方もいらっしゃると思いますが、そろそろ会社の雰囲気にも慣れた頃だと思います。

初任給も出て、両親にプレゼントされた方もいるでしょう。

これから、会社の方から福利厚生などの手続きの案内が来る頃ですので、今回は従業員持株制度について、利用すべきかどうか考えてみました。ご参考になれば幸いです。

 

従業員持株制度とは

相談者
従業員持株制度について教えてください

従業員が毎月一定の金額を拠出し、共同で自社株を買い付けていく仕組みです。

メモ

上場企業のほとんどで導入されています。

一般的に「福利厚生制度」として位置づけられています。

この従業員持株会は、多くの社員に対して加入するよう会社が積極的に勧めているところが多いです。

従業員持株制度のメリット

けいこさん
従業員持株制度のメリットについて教えてください

<会社側のメリット>

証券会社のホームページをみると次のようなメリットが書かれています。

従業員の会社に対しての愛着が高まる

みんなで頑張って会社の業績を上げれば、株も上がります。

社員の一体感が高まれば、会社にとってもありがたいことです。

会社を他の会社に乗っ取られるリスクを減らす

従業員持株のウエイトが高くなれば、会社を乗っ取られるリスクが少なくなる効果があります。

株価が安定することが期待される

確かに、経営者側からみればそのとおりですが、従業員としてみればあまりメリットは感じないかもしれません。

<従業員のメリット>

1,000円からはじめられる

1口の単位は1,000円と少額からはじめられます。少ない金額で自社株を購入できる従業員ならではのメリットです。

給料・ボーナスからの天引き可能

毎月の給料、またはボーナスからの天引きですから、わずらわしさが全くありません。知らず知らずのうちに、持株数が増えていきます。

奨励金が支給される場合がある

毎月の積立金に対して、企業によって奨励金が支給される場合があります。

メモ

奨励金とは補助金のようなものです。例えば1口1,000円の購入に対し、会社から100円の補助金が出るといったものです。この場合奨励金の割合は10%です。本人負担は900円になります。

気軽に株式投資ができる

一般的に株を買うとなると、証券会社の口座を開設しなければなりません。そういった手間を省ける点では、気軽に株式投資ができます。

ここで注目は、奨励金でしょう。

メモ

東京証券取引所の2019年11月に行った調査によれば、調査対象の会社(3,206社)の全ての会社で奨励金を支給しています。

支給率は5%が最も多い38%で、次いで10%〜15%が36%。

驚くべきは、100%の会社が8社あります。

奨励金支給率平均は8.5%という数字になっており、現在の低金利時代には魅力的な金利となります。

従業員持株制度のデメリット

従業員持株制度のデメリットを考えてみました。

資産が一極集中してしまう

資産運用する中で、すべての資産が会社に依存している点が挙げられます。

激動する経済活動の中で、常に増収増益で会社の業績が伸びて行くとも限りません。

突然、経営不振になることもあります。

そういったことも考え、リスクを分散しておきましょう。

売り時が難しい

株価は変動します。現金化するときに株価が安いと損をします。

これは一般の株式を運用するのと同じなので、安く買って、高く売る原則を守りましょう。

メモ

売り時のタイミングは、自分なりに目安を決め、例えば「購入価格の10%上昇したときに売る」といった目標を決めて運用する方法もあります。

おすすめ、初めての株式投資プラン

従業員持株制度を活用しながら、一般の会社の株式投資をする方法がおすすめです。

参考

これは、あくまでも私個人の経験談ですのでご参考としてお読みください。

会社の業績は、浮き沈みがあります。

そこで、従業員持株で購入しようとしている金額の半分を、自社以外の株にも投資する方法です。

ではどの会社の株を買うか。その方法を紹介します。

就活時に企業研究した会社で、第1希望だった会社の株を買う

現在の会社が第1希望だった方は、第2希望だった会社の株を買う。

これは、投資の神様であるバフェットの投資方法にある「自分で見つけた会社しか投資しない」というものです。

あなたがいろいろ分析した会社ですので、一番よく知っているはずです。「自分で理解できるものにしか投資しない」ともバフェットは言っています。

自分の会社のお取引先の株を買う

これは、私の経験談ですが、2012年〜14年にある会社を担当していたのですが、当時株式市場も低迷しており、自社株のみ従業員持株を1万円くらい購入していました。

結果として、その3年間でアベノミクスもあり自社株は約4倍でしたが、なんと担当していた会社の株は10倍になりました。

当然、自分が担当していた会社なので、よく知っている会社でしたので、自社株だけでなく分散投資の大切さを思い知りました。

自分の会社が属している業界のナンバー1の会社の株を買う

あなたが、属している業界のことは、いろいろ情報が入ってきます。

バフェットの投資方法にもある「知らない会社には投資しない」と言うように、いろいろ情報のあるライバル会社などは狙い目です。

これも体験談として、一時期、自分の会社のライバル会社の株を保有した時期がありました。当時、世の中でも有名なヒット商品を出し、大きく株価は上がりました。

売却し、おかげで新車の購入資金とさせていただきました。

まとめ

従業員持株制度は、奨励金のメリットを活かし利用すべきですが、売り時を間違えると損をするリスクがあります。

従業員持株制度を通じて、株式投資を始めるとしても、ただ自分の会社の株だから安心だと思わず、世の中の動きを常にウオッチし、リスクヘッジしながらお金を増やしていくことが大事です。

是非、輝ける将来に向け資産を増やす勉強をしていきましょう。

 

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