就職・転職

転職を成功させるための自己分析のやり方をキャリアコンサルタントが伝授します

転職をする人の動機は人それぞれ色んな理由があります。

職場の人間関係、パワハラ、いじめ、会社が倒産したなど外的な要因。ステップアップ、やりたいことが見つかった、給料を上げたいなど内的な要因があります。

いずれにせよこれまでの職場で自分が思い描いていた会社生活送れず会社を辞める決断をして、新たにあるべき自分の姿を求め転職するのだと言えます。

新天地を求めて行くにはまず採用試験に合格し採用されなければいけません。

転職を成功させるためのステップとして改めて自分をまず見つめ直しこれまでの人生を振り返り自己分析をすることが重要なります。

自己分析のやり方について紹介します。

この記事を読んでほしい人

  • 転職を成功させたい人
  • 自己分析の方法がわからない人
  • 転職を決意したが履歴書や職務経歴書の書き方がわからない人

筆者プロフィール

  • 現役キャリアコンサルタント
  • メーカー営業からキャリアコンサルタントへ転身
  • 20代から70代までの求職者支援活動中

転職を成功させるための自己分析のやり方

自己分析の方法を3つ紹介します。

リクナビNEXTでの自己分析方法

リクナビNEXTのホームページで自己分析の方法について『キャリア整理シート』を用いて行う方法を紹介しています。

「キャリア整理シート」をダウンロードする(注:エクセルファイルですのでご注意ください)

記入例が記載されていますので参考にしてみてください。

【ステップ1】キャリアの棚卸しをする

まずは、社会人になってからの『自分年表』を書いてみましょう。

  出来事・業務内容 具体的な仕事内容
現在 (2021年8月) 就職支援 キャリア相談・職業紹介
3ヶ月前 (2021年5月) 再就職スタート キャリア相談・職業紹介
6ヶ月前 (2021年2月) 求職活動 無職
9ヶ月前 (2020年12月) 資格結果判明 無職、再就職準備
1〜2年前 (2020年) 退職、資格取得準備 無職、Webマーケティング学習
3〜4年前 (2018年) メーカー営業企画 新規商品企画
5年前 (2016年) メーカー販売支援 海外販社支援
社会人スタート (✕✕✕年) メーカー営業 法人営業

まずは「キャリアの棚卸し」をします。これまでの仕事内容を洗い出してみましょう。経験の浅い人は、仕事以外の得意なことも見つけ出してみましょう。

ポイント

  • 自分年表の中で、特にアピールしたいこと今後強めていきたいものを優先順位の高い順に3つ選んでみましょう。
  • これまでの経験を振り返って「嬉しかった仕事」や「辛かった経験」、「学んだこと」「身についたこと」「大事にしていたこと」「やりがいを感じたこと」「こだわっていたこと」も追記していきます。また、表彰された経験や誰かに褒められたことがあれば、それも書き入れていきます。

【ステップ2】自分の強みを言語化する

書き出したこれまでの経験を分析してみましょう。あなたが大切にしてきたことは何でしょうか。そして身についた能力・スキルは何でしょうか。STEP1の「キャリアの棚卸し」によって、あなたの価値観の傾向が見えてくるはずです。

1,「仕事に生かせる力」から、あなたに当てはまるキーワードをいくつか選んでみましょう。

人間関係 性格・特性 能力
親しみやすさ 忍耐力 論理的思考力
気配り 実行力 企画力
素直さ 集中力 想像力
誠実さ 前向き志向 提案力
真面目さ 責任感 分析力
約束を守る 柔軟性 スピード
協調性 行動力 正確性
指導力 主体性 PCスキル
プレゼンテーション力  本番に強い 文章作成力

2,以下の項目について、簡潔にまとめてみましょう。

あなたができることをまとめてみましょう。
今までの仕事で得た「業界ならでは」知識は?
今までの経験で得られたスキルは?
あなたが持っている資格やPCスキルは?
あなたのこれまでの経験で「これは人に自慢できる!」と思うことは何ですか?
これまでの仕事で挙げた業績や成果は?
あなたはどんな人で、どんなふうに仕事をすすめるタイプですか?
仕事で得意だと感じていたこと、人から褒められたことは何ですか?
仕事で苦手だと感じていたことは?またそれをどう対処していた?
あなたが仕事で大事にしていることは?
あなたはどんな人?または人からどんな人だと言われる?
次の転職で叶えたいことは?

【ステップ3】具体的なエピソードを交えて整理する

STEP2で言語化した自分の傾向や強みを整理するために、3つのポイントを押さえながら具体的なエピソードを交えて、「大切にしていること」と「具体的な行動」、そして「成果」をまとめてみましょう。

ポイント

1.大切にしていること、こだわり
2.それを裏付ける具体的なエピソード
3.得られた学びと成果

応募書類に記載する「自己PR」にも役立てることができます。

どんな些細なことでも構いません。

強みを言語化してみると、仕事への自信にもつながります。

 

ハローワークでの自己分析方法

ハローワークにおいて、転職者に向け様々なサービスが行われており、その中でも自己分析のツールとしてジョブ・カードについて紹介します。

ジョブ・カードとは

ジョブ・カードとは厚生労働省が主導で行われているジョブ・カード制度で使われる書類のことで「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールです。

個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用ができます。

ジョブ・カード制度について

自分を理解する

自己理解とは、これまでの経験を振り返り、客観的に自分を見つめなおしてみることです。自己理解のためには、職業経験の棚卸し等も必要になってきますが、まずは、自分自身を振り返ってみましょう。

自己理解が不十分ではないか等迷ったらキャリアコンサルタントやハローワークの職業相談員に相談してみましょう。

キャリアコンサルタント検索システム

ある程度自己理解ができたと思ったら、職業経験を振り返ってみましょう。

職業スキルチェック

自分の職業スキル等について考えてみましょう。

ここでいう「職業スキル」とは、コミュニケーション能力、いわゆる読み書きPC操作といったような、仕事をするためにに求められる基礎的な能力等も含めたスキルを想定しています。

スキルチェックをする場合は以下のボタンをクリックしてください。

スキルチェック

RIASECで適職診断してみる

RIASEC診断とは、職業と個人のパーソナリティは6つに分類され、職業と個人のパーソナリティが一致すると適職になりうるという理論を元に作成された診断です。

実際にその仕事に就くかどうか、現実に出来るか出来ないか、ということは全く考えずに、今あなたが感じる興味・関心の程度を素直に回答してください。

RIASECで適職診断を実施したい場合は以下のボタンをクリックしてください。

RIASEC診断

価値観を診断してみる

個人がキャリアを選択していく上で絶対に譲れない軸となる価値観や欲求、能力などを自己理解するための診断です。

価値観診断を実施したい場合は以下のボタンをクリックしてください。

価値観診断

マインドマップで行う自己分析

マインドマップは思考を具現化するための手法のことで、自分の頭の中にある思考をクモの巣状に広げて「地図」のようなものを作ります。

マインドマップは企画を練ったり目標を設定するときなどのビジネスにおける様々なシーンで活用されており、就職・転職活動の自己分析においても大いに役立ちます。

書き上げたマインドマップから、どんな自分が見えてきますか?

マインドマップには、「自己PR」や「長所短所」の要素が詰まっているはずです。

マインドマップを眺めながら自分にとって重要な要素をピックアップしてみることで、自己PRや長所短所をスムーズに作成できます。

アプリをダウンロードしてパソコンやスマホでもできますので是非試してみてください。

Xmindホームページ

まとめ

転職を成功させるための自己分析のやり方を紹介させていただきました。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず。」

大事なことは自分ひとりで悩むのではなくキャリアコンサルタントなどの専門家に相談することをおすすめします。

ハローワークなど無料で利用できるところで相談するのも一つの方法です。

自身のあるべき姿を求め、転職の成功をお祈りいたします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

-就職・転職

Copyright© りょうの就職・移住相談室 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.