【就職・転職する人向け】内定を獲得するためにやるべきこと
3月1日から22年卒の解禁日です。今年はオンラインが多いようですが感染対策をとって対面でも行われるようです。
キャリアコンサルタントとして、就活生・転職者が内定を獲得するために最低限やるべきことをまとめてみました。
こんな方におすすめ
- 22年卒業の大学生、短大生
- 転職し途中入社しようとしている人
- これから大学、短大に入学する人、在学中の人
目次
自己分析
ポイント
- 自分の強み、弱みを分析する
- 興味(好きなこと)・能力(できること)・価値観(大事にしていること)を整理する
- 何のために働くのかを明確にする
自己紹介文を描いてみる
将来の夢、生き方・信念、長所・短所、能力・適性、学校で学んだこと、前職で学んだこと、過去の経験、趣味、家族や友人などの自分に対する見方など現在の自分を表現してみましょう。
ポイント
- どこをアピールしたいのかを十分に表現する。
- 現在の自分の肯定的な部分(長所)、否定的な部分(短所)をチェックしてみる。
自分の個性を吟味する
自分の能力・適性、興味、価値観、経験などをより深く理解してみましょう。
自分の得手・不得手、好き・嫌い、何に価値観を置くかで、これらの点を職業との関連で明らかにする。
能力・適性
能力・適性とは、ある職業に従事して、その職業が要求する様々な側面を十分にやりこなす能力をいいます。
能力には、潜在能力、習熟能力、さらには集中力、協調性、決断力など職業生活の中で形成されていく総合的な能力などがあります。
メモ
- 職業における基本的な能力は、知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動供応、指先の器用さ、手腕の器用さの9性能から成り立っています。
- これらを検査する方法として「厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)」があり、ハローワークや学校で受検可能です。
興味・パーソナリティ
自分の興味を知るには、趣味、余暇活動、学生時代のクラブ活動、アルバイト経験、友人、これまでの仕事経験、地域活動、ボランティア活動などを振り返ってみましょう。
アメリカのホランド博士は「人間のパーソナリティは6つに分けられ、環境も同じ6つに分類される」という理論を提唱しました。
1)企業的(E:Enterprising)
他人に影響、リーダーシップ、説得力。野心的、外交的。
2)慣習的(C:Conventional)
情報を秩序立てて整理、責任感、信頼あり緻密。
3)現実的(R:Realistic)
道具、物、機械、動物。地に足、実践的。
4)研究的(I:Investigative)
生物学、物理学、数学、化学、医学、学究肌。
5)芸術的(A:Artistic)
言語、美術、音楽、創造的で発想自由。
6)社会的(S:Social)
人に伝える、教える、手助けする、友好的。
ポイント
・六角形上で隣り合っている性格タイプや職務は、最もよく似ています。
・六角形の対角にある性格タイプや職務は、最もかけ離れています。
また、その人の志向性については
1)データ志向(具体的な数字やデータを扱う活動ーD)
2)対人志向(人間を対象とした活動ーP)
3)対物志向(物を対象とした活動ーT)
のどれかに向いているかを理解することも必要であるとした。
参考
- これらの職業興味、職業に関連する志向性、パーソナリティを知るための検査として「VPI職業興味検査」があります。
- ハローワークで利用することができます。
価値観
人は、価値を認められないことを永く続けることはできません。職業選択にあたっては何により価値を置いているかを知り、できるだけその価値観を満たすことのできる職業を選択したほうが良いでしょう。
◆価値観の3つのカテゴリー
1)仕事重視 達成感、仕事の内容、社会への奉仕や貢献など
2)会社重視 企業の将来性、雇用の安定性、企業ブランド、給与など
3)環境重視 勤務地の限定、昼間の勤務、職場の対人関係、福利厚生の充実など
◆職場における行動特性
1 | 個人プレー | チームプレー |
2 | 保守 | 革新 |
3 | 自由人 | 組織人 |
4 | フォロアー | リーダー |
5 | スペシャリスト | ジェネラリスト |
6 | マイペース | 負けず嫌い |
過去の経験
現在の自分は、過去の様々な経験が土台になってつくられています。
過去に影響を及ばした人や出来事を整理してそれによって自己理解を深めることができます。
過去の経験は、職務経歴書やアピールポイントとしてまとめ、内容は職業経験、知識・技能、その他の個人的特質(希望、自信など)の3点を適切にかつ具体的に表現することが必要です。
ポイント
- 自分の能力・適性、興味、価値観、経験などをより深く理解することが大事です。
企業調査
調査方法
- 就職情報サイトやパンフレット、ホームページなど企業側が発信する情報を入手する
- 新聞・テレビ・本・雑誌から情報を入手する
- インターンシップがあれば応募する
- その会社に知り合いがいれば、連絡をとりどんな会社か聞いてみる
調査内容
公開されている情報
◆求人票に記載されている情報
所在地、売上高、利益、株価、従業員数、福利厚生(住宅手当、通勤手当など)、給与、賞与など
非公開の情報
◆会社の雰囲気など実際にいかないとわからないところ
会社がきれいかどうか、整理整頓されているか、転勤の有無、人間関係、食堂があるのか、年齢層、男女比など自分のこだわりがあるところは必ず確認することが大事です。
ポイント
- この時代、大企業と言えども先がどうなるか不透明です。経営理念がしっかりと示されていて、内容が理解できるかをしっかりと確認しましょう。
- 会社にいる時間は長いです。実際に訪問しオフィスやトイレなどがきれいかどうかは大事な要素です。
エントリーシート、履歴書作成
ポイント
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基本はJIS規格履歴書を使用する、任意であれば、自己PRをたくさん書けるものを選ぶ
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「強みや長所」「志望の強さ」が伝わるように具体的エピソード(経験)を交えて、採用担当者がイメージできるように記入する
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「学生時代に打ち込んだこと」には、動機、プロセス、工夫した点、発揮したスキル、身についたスキル、成果や実績、始める前と今現在とを比較しての成長を意識して記入する
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「自分の将来に関すること」には就職してから仕事における具体的な目標とそのために現在どのような努力をしているか、これからの見通しなど記入する
メモ
今年は、成果を発表する場がなかったので、学生時代に頑張ったことを問わない会社も出てきたようです。これまでの人生の中での自分の生き様を問うことに変更したそうです。
面接
事前準備
面接には十分な準備が必要です。エントリーシート、履歴書の内容を頭にしっかり入れ、自分の言葉で伝える練習をしましょう。
ポイント
- 特に、「自己PR 」「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」の3点はしっかりと事前準備をしておくことが重要です。
- 十分受け答えのシュミレーションを行ってから本番に臨む
- 模擬面接を何度も行う
本番
落ち着いて、準備万端で臨みましょう。
注意ポイント
- 基本的なマナー(身だしなみや入室から退出までの挙措動作)
- コミュニケーション力(伝える力や聞く力)
- 言葉遣い(敬語、話し方の癖など)
- 話の内容(具体的エピソードが、わかりやすく論理的かつ簡潔に述べられているか、個性的か)
第一印象が大事です。胸を張って、元気よく臨みましょう。自分のここは見て欲しいところを熱く語れるようにしましょう。
◆オンライン面接の詳細記事を参照ください
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【オンライン面接を受ける人向け】内定をもらうための事前準備と本番で注意すべき事
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採用内定
内定が企業人としての新たなスタートです。
ポイント
- 採用いただいたお礼のメールをする
- 複数から内定をもらった場合は、辞退する会社に対し、誠意ある態度でお詫びの気持ちを伝えることが重要です
- 入社した日に、面接をして頂いた方にご挨拶する
- 採用に至るまでにお世話になった方にもお礼をする
まとめ
昨年から今年にかけて就職戦線は大変厳しいと言われていますが、採りたい人は採ります。採用方法はオンラインと対面のハイブリッド型とよばれていますが、みんな条件は一緒です。
一人で悩まず、大学のキャリアセンターやハローワークを利用したりすれば助けてくれる人はいます。キャリアコンサルタントにも直接相談する方法もあります。
皆様が希望の会社に入社ができるよう応援していきたいと思います。