地方移住で転職するための履歴書の書き方
地方移住を考え転職する人が増えています。
移住転職するための第一歩として会社を選び応募しなければなりません。
そして選んだ会社に応募するにはまず履歴書を作成し自分がどういう人間なのか採用担当の人に伝える必要があります。
これまで積み上げてきたキャリアを地方でどう活かせるか。都会から来た人に期待をする地方の会社もあります。
自分にマッチする会社に入ることが地方移住を成功させるための鍵になると思います。
地方移住で転職する人のために履歴書の書き方をまとめました。
この記事を読んでもらいたい人
- 地方移住を考え、転職しようとしている人
- 履歴書を久しぶりに書くので書き方がよくわからない人
筆者プロフィール
- キャリアコンサルタント
- 就職斡旋機関で応募書類の書き方や面接対応など求職者に指導中
目次
地方移住で転職するための履歴書の書き方
- 移住転職する際には、地方の企業へ転職する方法と、自ら起業するか、フリーランスとして働くか、または農業や漁業など、地域に密着した形で仕事するという方法があります。
- また移住先があこがれのリゾート地の場合もあります。
- 自分の思い描くライフスタイルを実現できれば一番良いと思います。
住所欄の書き方
転居先が決まっている場合
- 転居先が確定していて新居に届く郵便物を受け取れるような場合、履歴書には新居の住所を記入しましょう。
- 転居先は決まっているものの、前住人の退去前など、まだ新居で郵便物を受け取れないという場合は、履歴書の住所欄に現住所を記入しましょう。そのうえで欄外に転居先住所と転居予定日を記入すれば良いです。
転居先が未定の場合
- まず住所欄に現住所を記入し、欄外に、採用確定後は引越しをする予定がある旨を記入しましょう。
志望動機の書き方
- なぜ地方移住をするのか。その動機は人それぞれ違います。「この土地を選んだ理由は何か」は面接の時にも必ず質問されます。単純に地方に住みたかったと答えるのは、回答としては不十分な印象を与えます。
いくつかの志望動機の例を紹介します。
- この土地でなくてはならないと採用者が感じてくれるような理由をあげましょう。
- また、自分がその土地で成し遂げたい夢や目標があればそれも動機になります。
- とはいえ、企業担当者が本当に知りたいのは、「なぜこの会社を選んだのか」や「将来どのような活躍をしてくれるのか」ということです。
履歴書を作成するときに注意すべきこと
審査書類である
- 履歴書は応募書類として最も一般的に用いられる書類です。
- 応募先企業先の担当者がそれを見て採用・不採用の判断に用いる審査書類であることを認識しましょう。
読みやすく丁寧に記載する
- 履歴書の書き方には一定のルールがあります。そのルールに則った作成方法で読みやすく丁寧に記載することが大事です。特に誤字・脱字に気をつけてください。
- ルールに則ったものでなければ、応募先企業先の担当者に良い印象を与えることができず「いい加減で仕事が雑なのではないか」と思われることになります。
書類選考を意識する
- 最近の採用選考では、面接の前にまず「書類選考」が行われるケースが多くなっています。書類選考で不採用になれば面接まで進むことができません。
- したがって、履歴書による書類選考が行われる場合は、面接選考まで進むことを考え、採用担当者が「この人に会って面接してみたい」と思わせるような内容に作成することが求められます。
履歴書作成の基本
様式の選択
- 企業の指定がなければ自分のアピールしたい内容が記載しやすいものを選びましょう。
記入欄が広いJIS規格の履歴書がおすすめです。
- また厚生労働省では、履歴書の様式例を公表していますのでこちらも記入欄が広くおすすめです。
記載方法
- 現場でもパソコンか手書きのどちらにしたほうがいいですかとよく聞かれます。これは、応募企業によって異なります。特に指定がなければご自身のやりやすい方で判断します。
- 字がきれいな人は、手書きをおすすめします。採用担当の方に聞きますと手書きのほうがその人の熱意などが伝わりやすいとのことです。
- 手書きの場合は、黒色のボールペン・万年筆を用います。
- 最近ではインターネットでの応募も増え、ハローワークでもオンラインで応募ができるようになり、ホームページ上で作成する方法が増えてきましたので紙でわざわざ送らなくてもよくなりました。
文章表現
- 文体は「です・ます」調で統一します。
- 年号は、和暦か西暦に統一します。通常は和暦を使いますが、外資系やIT企業は西暦を使うことが一般的です。
写真の撮り方や貼り方
撮り方
- 写真館やスピード自動撮影機で撮影したもので構いません。
- 正面上半身を無背景、無帽で撮影します。
- 色はカラーが一般的です。
- 口を閉じたまま口角を少し上げたほうが表情が良い感じに写ります。
貼り方
- 履歴書の所定の欄に、のりでしっかりと貼り付けます。
- セロハンテープによる貼り付けは不可です。(市販の履歴書に添付の両面テープは可です。)
- 履歴書に貼ったあとで、万が一はがれても採用担当者が誰の写真か区別がつくように、写真の裏面に氏名を記載しておきます。
身だしなみ
- 服装は基本的にスーツです。
- 眼鏡を使用している場合、面接で眼鏡をしていく予定であれば眼鏡をかけて撮影します。
- 男性の場合:ダーク系のスーツ、白や単色のYシャツ、派手でないネクタイが好ましい服装です。
- 女性の場合:透ける生地、レース・フリルの服、目立つアクセサリーは好ましくありません。
- 髪の毛は顔が隠れすぎると暗い印象になるので注意します。
履歴書の記載項目
日付
- 提出日を記載します。(郵送の場合は投函日、持参の場合は持参日)
生年月日
- 記載する年号は和暦か西暦のどちらかに統一します。
現住所
- 都道府県やマンションの名称、部屋番号も省略せず記載します。「1−2−3」などと省略せず「1丁目2番地3号」のように正式な表記とします。
電話
- 固定電話と携帯電話の両方を持っている人は両方とも記載します。
連絡先
- Eメールアドレスを持っている場合は、それを記載しても構いません。
学歴
- 学歴は古い順に記載します。一般的には高等学校からの記載です。
- 高校中退の人は中学校からの記載でも構いません。
- 高等学校、専門学校、短大、大学の学歴については「学部、学科、コース、専攻」も記載します。
職歴
- 職歴は、勤務先への入社及び退社の経歴の古い順に記載することが基本です。
- 「異動・昇格・出向」等の経歴や「雇用形態」(正社員以外の派遣社員、契約社員、パート、アルバイト等は( )書きで記載)について記載する方法があります。
- 職務経歴書を提出しない場合は、勤務先の「事業内容・従業員数」「所属部署」「職務内容」を記載する方法もあります。
- 退職理由については、「一身上の都合により退職」「出産のため退職」「帰郷のため退職」「定年退職」「会社都合により退職」など簡潔に記載します。
免許・資格
- 免許・資格は「○○免許取得」「○○資格取得」「○○免許合格」のように記載することが基本です。
- 記載の順番は、応募企業に対するアピール力の高い順から記載することをおすすめします。
- 多数の資格を有する場合は、応募先の職務に関係するものを選んで記載します。
- すでに失効したもの、勉強中のもの、1次試験合格などでも意欲や能力のアピールになるので記載しましょう。
- 応募先で活かせるパソコンスキルなども「パソコン(ワード、エクセル操作可能」と記載しても差し支えありません。
志望動機・アピールポイント
前述では地方移住するための志望動機の書き方を記載しましたが、ここでは一般的な書き方を紹介します。
- 「志望動機」については、なぜその企業に応募したいと考えたのかという理由を記載します。
- 「アピールポイント」については、自分の持っている経験や能力を活かして、その企業に貢献したいという趣旨を記載します。
- 「志望動機・アピールポイント」欄には
1,応募先企業を選択した理由(なぜその会社を選んだのか)2,自分の経験や能力のアピール(自分のどんなところを仕事に活かせるか。)3,意欲(どんな仕事をしてその会社に役立ちたいか。)という点を盛り込んで記載します。
- 「志望動機」を記載するにあたって、求人票の内容だけでなく会社の概況、商品などを会社のホームページで確認し応募先の会社をよく知ることが大切です。
特技
- 特技については、応募先の会社で活用できる「技能・技術」を記載します。
- 「趣味」「スポーツ」「ボランティア」など個人的な活動を記載する場合は、仕事に関係するものを優先して記載します。
本人希望記載欄
- 「貴社の規定に従います。」と記載するか、「〇〇職を希望します。」などのように応募職種について記載しましょう。
- さらに、その職種に採用された場合の目標や決意を記載する方法もあります。例:「〇〇職を希望します。〜の経験やノウハウを活かし、〜を目指して貴社に貢献できるよう業務に取り組んで参りたいと思います。」
まとめ
地方移住で転職するための履歴書の書き方についてまとめました。
地方の会社においては、都会で働いてきた人の経験やノウハウを求めている会社もあります。
是非、地方再生のために活躍していただける人が増えることを切に望みます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。